マインクラング ターク[2018]
Meinklang Tag18
タイプ | 白ワイン |
産地 | オーストリア |
品種 | グリューナー・ヴェルトリーナー 100% |
容量 | 750ml |
ノイジートラーゼ湖東岸ハンガリー国境でマインクラングがグリュ ナー・ヴェルトリナーをボックスで2週間マセラシオンカルボニック 後プレスし、ボックスで2週間発酵、900Lのセメントタンクで9ヶ月 熟成しました。輝く麦わら色、白い花や野生のハーブ、ナッツの華や かな香り、やわらかなガスを含んだ口あたりに硬質の酸とミネラル がたゆたう自然な流れがアフターへと導く素晴らしい逸品です。
土壌:粘土・砂質
酵母:自生酵母
SO2 :瓶詰め時30mg/L、トータル50mg/L
熟成:9月上旬収穫/ボックスで2週間マセラシオンカルボニック プレスし、ボックスで2週間発酵 900Lの卵型のセメントタンクで9ヶ月間熟成 無濾過・無清澄/
瓶詰め:2019年6月
面積、収量:1ha・30hl/ha
標高、向き:120m・南
ご存じの通り、オーストリアはビオディナミの提唱者ルドルフ・シュタイナーの出身国です。この国は、ヨーロッパで最もビオディナミ、ビオロジック農業が浸透しているのはもちろん、ブドウ栽培とワイン造りを自身の複合農業と密接に絡ませて生物多様性・循環性を実現させているワイン生産者が非常に多い国です。ミヒリッツ家も1980年代よりビオロジックに取り組み始めていましたが、この頃ワイン造りは本業ではありませんでした。
ヴェルナー &アンジェラ夫妻がドイツでワイン造りを学んだことがきっかけとなり、ブドウ栽培・ワイン造りの道を歩み始めます。2001年にヴァイングート・マインクラングを開設しました。かつてビオディナミ農業の経験がある妻アンジェラの知識と経験を取り入れビオディナミを実践していきます。ビオディナミ農法の大きな特徴の一つであるプレパラシオンも自家製です。例えば、自らの農園で育てたアンガス牛の角と牛たちが自農園で食べた牧草が糞となったものを500番調剤として使用しています。
デメテール認証をもつ彼らはいうまでもなく農薬、化学肥料、除草剤など科学的物質は畑に一切とりいれません。畑はいくつかの池、ソラマメ、スウィートクローバーやレッドクローバー、薬草等なんと300種類近くの自然植物に囲まれ覆われており、それらは昆虫の住みかとなり、土中の有機物を活性化させています。植物の根が地中深くに伸びることで土壌をふくよかに柔らかく保っております。同時にこれら植物はブドウ樹にとっては競争者でもあり、お互いが土中の水分と養分の吸収を競い合うことで、ブドウのフェノールとアロマの好生成に深く結びついております。
マルメロ、アーモンド、プラムなどの果樹も畑の中に植わっており、62種類を越える野鳥の餌場となっています。さらに、これら木々の周りはネズミ、ハリネズミ、テン、ヤマネなどの活動の場、住みかでもあります。飼っている牛、羊、馬を畑に開放し餌場とさせることで除草剤を使う必要はないですし、彼らの糞尿が畑にとって有益な肥料となり、土壌をより生き生きとした生命力で満たしております。見事というほかない自然生物とエネルギーの多様性と循環型農業が実現された畑はそれは美しく力強く、僕ら人間ですら肌で感じ取れている気になります。
畑の中で、ブドウと野草や果樹などの植物、昆虫や野生小動物の自然で穏やかな住みかを創り出し、共存させていくことが大地のエネルギーに満ちたブドウ栽培につながると彼らは考えています。
彼らは2018ヴィンテージよりさらに冒険・挑戦をつづけます。それがこちらのキュヴェ。グリューナー・ヴェルトリーナー、ザンクトラウレント、ピノノワールの3品種でさらに低収量を実践、900Lの卵型セメントタンクを採用、熟成期間も長くとり、これぞ生粋のヴァンナチュールというキュヴェをも造り出しました。そのレアなキュヴェをいつか数多く日本に輸入できるようディオニーのオーストリアワインへの挑戦も続きます。