パトリック・コトン パット ジョー コトン[2016](マグナムボトル1,500ml)
Patrick Cotton Pat 'Jo' Cotton16
タイプ | 赤ワイン |
産地 | フランス/ボージョレ/ブルイィ |
品種 | ガメイ100% |
容量 | 1,500ml |
3haの無農薬畑から生み出される無添加ピュアボージョレ
ボージョレのブルイィで80年代よりワイン造りを行うジョー(愛称)が一区画に植わる様々な樹齢のガメイをセミカルボニック後、デキュヴェしプレス、フードルで発酵後8 ヶ月熟成しSO2無添加で仕上げました。やや憂いのあるガーネットの外観から、フランボワーズの香りを感じます。滑らかなアタックに溶け込んだタンニンがアクセントとなり瑞々しいテイストと程良い熟成感がアフターへ続きます。
ボジョレーに又、新しい生産者が誕生しました。と、言うより正確には今まで何故紹介されていなかったのか?と不思議に思う程の大御所と、やっとやっとご縁がありました。その生産者のワインは余りに生産量が少ないので、今日まで海外に輸出される事はなかったのです。たった3haしか畑はないのです。
パトリックは1955年7月5日、Bourllyに生まれました。父親は5haの畑を借りてブドウ栽培をしている生産者、ワイン造りはしておらず、畑は無農薬ではありませんでした。そんなある日、彼は人生を変えるワインと出会います。
今は亡きマルセル・ラピエールを知らない人はいませんよね。マルセル・ラピエール氏が1981年にナチュラルワインを造り始め、まだその認知度が広まっていない1985年、彼のヌーボーを飲んで、とてもショックをうけワイン造りの学校に入りました。その後、1986 ~ 1988年迄マルセル・ラピエールの所でワイン造りを一緒に行いました。まだロワールでもナチュラルワインが広まっていない時です。そして幻のオノノロスト、ジュール・ショベに
マルセル・ラピエール達と一緒に直接ワイン造りを学びました。そんなラッキーな時代があったのですね。
その後、他の品種も勉強したいので、MaconのJean Thevenetの所で1988~1989年に働き、1990~1991年はビオでないモルゴンの生産者の所で働きました。そしてGerard Belaielというビオの生産者の所で1991~1995年迄働きましたが、醸造方法がヴァンナチュールでないので、大変だったそうです。そしてお父様が1995年に引退を決意し、1996年からパトリックがお父様の畑を引き継ぐ事になりました。長年、化学肥料を使用していた畑なので、最初は畑を無農薬に変える事から始めようとしましたが、それには畑の所有者の承諾が必要です。畑の所有者はビオに変えることに反対でした。結果、すぐに変えることが出来ず、その件が理由で2002年にその所有者はボージョレの大きなネゴシアンに畑を売却してしまいました。パトリックは新しい所有者に無農薬に変えて貰うよう交渉し、少しずつならとOKが出たので、年々少しずつ無農薬に切り替えていきました。全部を急に変えると収量が減るので、それをオーナーは恐れたのです。5haの中、2006年には2haの無農薬、そして2007年にはさらに1haが無農薬になりました。残り2haの化学肥料のブドウを所有者に渡し、3haの無農薬の畑のブドウをパトリックが醸造するという好条件で話がまとまりました。普通メテヤージュという畑の契約方法は50%50%に分けるのが通例ですが、無農薬は科学肥料を使用しないので、その分所有者の負担が減るので、こういう条件が可能になったのです。
そして念願の自分のヴァンナチュールを造り始めることになりました。
2016年のワインが日本への初入荷となります。