都農ワイン プライベートリザーブ マスカット・ベーリーA[2017]
Tsunowine Private Reserve Muscatbailey-A17
タイプ | 赤ワイン |
産地 | 日本/宮崎県都農町/自社管理畑 牧内農園(標高250メートル) |
品種 | マスカット・ベーリーA 100% |
容量 | 750ml |
≪2022年1月22日解禁っ≫
長期樽熟成によって育まれた上品な味わい。マスカット・ベーリーAの最高峰。
マスカット・ベーリーAに私たちはさらなる可能性を求めました。それは長期樫樽貯蔵です。数ヶ月ステンレスタンクで寝かせ、さらにフレンチオークでじっくり熟成させました。熟成を重ねたマスカット・ベーリーAは、オークの香りと果実香が心地よい調和をみせ、上品な味わいに仕上がっています。
2017年は、春先からの気候は安定していて、例年と同じ時期に萌芽を迎えました。前年の長雨の影響もあり、生育にバラツキがあるものの、順調に推移してきました。梅雨は例年並みとなり、開花、結実期も順調にのりきれました。7月、8月と安定した気候が続き、豊富な日照のおかげで、熟度の上がったブドウを収穫できました。果実味豊かなブドウを丁寧に醸造してきました。
品種本来のフルーティーな香りを出すために、2日間ほど低温で果実を浸漬した後、かもし発酵を行いました。櫂入れ、液循環を行い、果実の持つ華やかな香りを前面で楽しめるよう、発酵終盤にかけて30℃を超えないよう温度管理をしてきました。 その後、発酵、オリ引きの終わったワインを数ヵ月間ステンレスタンクで寝かせ、フレンチオークの中で熟成させました。定期的に状態を管理し、熟成に入って2年目くらい経過したところで徐々にタンニンの角が取れ、味わいの変化を感じられるようになってきました。4年目に入ると濃縮感のレベルが一段と上がり、熟成のピークを迎えたと判断し、オリを吸わないよう慎重に樽上げをした後、瓶詰を行いました。
今回のヴインテージには特に紅茶や、オレンジ、レモンなどの柑橘のニュアンスがあります。同時に樽香、腐葉土やシダ、ミントなどの清涼感のあるハーブが香る複雑な香りです。グラスを回すと赤い果実の印象が黒い果実の印象に変わり、凝縮感のあるドライな果実が香ります。
味わいに綺麗な酸が残り、ややドライで、エレガントな仕上がりです。程よいボディと果実の凝縮感があり、香りに感じる通り紅茶や柑橘のニュアンスが心地よく鼻に抜けます。塩味のミネラルと淡く柔らかいタンニンが味わいの全体をまとめています。品種特有の果実味が長期間の樽熟成を経て豊かな風味となり、マスカット・ベーリーAというブドウが別の魅力的な側面を見せている綺麗でエレガントなワインです。