ソイル セラピー アルザス ブラン[2019]
Soil Therapy Alsace Blanc19
タイプ | 白ワイン |
産地 | フランス/アルザス |
品種 | シルヴァネール50%、リースリング30%、ゲヴェルツトラミネール10%、ミュスカ10%:So2 Total=25mg/L |
容量 | 750ml |
ソイル セラピーから新キュヴェが到着! 安定感抜群の新世代ナチュラルアルザスワイン。
アルザスの若手生産者であるソイル セラピー。毎年新しいこと、新しいテロワールにチャレンジしている彼らから新しいキュヴェ、新しい区画のワインが到着致しました。
緊張感とアロマのバランスがちょうどよく、「アルザスを丸ごと瓶に詰めた」ようなニュアンスを感じてもらえるように考えたブレンド比率。石灰岩土壌のツェレンベルク(Zellenberg)にあるビオディナミ栽培の古樹から造られたシルヴァネール50%とツェレンベルクの砂岩と石灰岩土壌にあるビオディナミ栽培の古樹から造られたリースリング30%、アットシュタット(Hattstatt)の石灰岩土壌にあるビオディナミ栽培のブドウから造られたゲヴェルツトラミネール10%、アンメルシュヴィア(Ammerschwihr)にある花崗岩土壌の区画でビオディナミ栽培のブドウから造られたミュスカ10%を天然酵母で発酵させ、ステンレスタンクで1年間熟成。3g/Lの残糖でごく軽くフィルターをかけてあります。生産量は1800本のみ。
若干、青みがかった麦藁色。真っ先にミュスカらしいフルーティーでフレッシュなアロマが立ち上ります。次第にほぐれてくると、洋ナシや青リンゴ、ライム、フレッシュハーブの香り、ブリーチーズのような美しさのあるクリーミーさも感じられます。味わいは柔らかい酸と塩味を感じるようなミネラルに加え、グレープフルーツ系の柑橘のニュアンスに溢れ、食欲が増していきます。抜栓後、どんどん香り、味共に膨らんでいき、次第に熟れた柑橘の雰囲気が出てきます。酒質は非常に安定しており、1週間後でも安定して飲むことが出来ます。
【ドメーヌ説明】
アルザスのナチュラルワイン中心地であるコルマール近郊で2017年よりワイン造りを始めた、いわゆる若手生産者ですが、彼らの経験は普通の若手生産者とは括れないものでした。
ワインとは無縁な家庭に育ったオーナーのトマとパートナーのミードリー。トマはパリに生まれ、ワイン造りに進むと決心してからボルドー、エルミタージュ、モンペリエで栽培、醸造、販売の全てを学び、2011年からは数年オーストラリアで修行し、その後アルザスのドメーヌ オステルターグで2016年まで修行しました。パートナーのミードリーは、ミュールーズで生まれ、10年間パリで国際的なビジネスの勉強と仕事をしていましたが、家族の元へ戻ることを決意し、アルザスで栽培と醸造を学びました。この数年間はマルク クレイデンヴァイスで修行をし、2017年からトマと共にソイル セラピーを設立。
若い彼らが自らの望むワインを継続して造るために採用したのは、ミクロネゴスというスタイル。アルザスはブルゴーニュ、シャンパーニュと並び、畑が非常に高額で売りに出にくい地域。望む畑が手に入らないのであればと、望むブドウを購入するスタイルでワイン造りを始める事にしました。勿論、自らが納得し厳選した生産者からブドウを購入し、区画や収穫日を選び、栽培や収穫を自ら行っています。
更に彼らは自由な考えのワインを少しづつ広げていきたいという考えから、毎年少なくとも1つの新しいキュヴェ(テロワール)を生産するようにしています。
トマがワイン造りで最も大切にしているのは、各キュヴェにリューディーの個性を明確に表現させる事と、忘れ去られてしまった目立たないリューディーにもスポットを当てる事です。特に注目されがちなグランクリュではなく、アルザス南部の美しい丘陵地帯にある個性的なリューディーに焦点を当てました。
最大の目的は、グランクリュだけでなく、地味だけれども素晴らしいポテンシャルを持つ畑の認知度向上と復興に貢献し、生産者とソムリエの間で、アルザスの偉大なテロワールの豊かさと質的な可能性についての認識を高めることだそうです。
彼らのワインはシュレールやビネールが切り拓いてきたナチュラルワインの自由な考え、自由なワインに、アルザスワインが本来持つトラディショナルな部分をMIXしたアルザスワインの新しいスタイル。新時代の芽吹きを感じられる生産者です。