ペリエ・ジュエ ベルエポック[2014]
PERRIER-JOUET BELLE EPOQUE14
タイプ | シャンパーニュ |
産地 | フランス/シャンパーニュ |
品種 | シャルドネ50%、ピノ・ノワール45%、ピノ・ムニエ5% |
容量 | 750ml |
伝統と革新を継承し続け200年の歴史を誇るメゾン。シャンパーニュの華と称される、美しいアネモネのボトルに包まれた洗練された味わいの逸品。
2014年のシャンパーニュ地方はここ数年のなかでも優良なヴィンテージ。冬から春にかけて温暖な気候で、霜はほとんど発生しませんでした。8月末以降も日中は暖かく晴れた日が続き、涼しい夜との寒暖差で凝縮した果実味のあるブドウに成熟。生み出されたワインは2002年を思わせるような、香り高いアロマと適度な糖度、上品な酸味を備えた仕上がりとなりました。
2014年は非常に穏やかで雨の多い冬の後、乾燥した日照の良い春が続きました。夏は、7月と8月にかなりの降雨量を 記録し、この2ヵ月間はそれまでの気候と比べてかなり対照的で冷涼な気温でした。9月に入ると通常の天候に戻り、収穫に適した気候条件となりました。結果、健康なブドウが育ち、完璧に成熟した時点で収穫。力強く複雑で絶妙に果実味が感じられるワインが得られました。 今回リリースしたのは、エミール・ガレがボトルにアネモネを描いてから120周年を迎え、特別なアネモネがデザインされた限定ギフトボックス付きの2014年ヴィンテージ。ギフトボックスのアネモネの中には、シャンパーニュ地方のブドウ畑に生息している多数の生物たちが描かれており、生物多様性、相互依存の関係性を色鮮やかに表現しています。グラスに注ぐと、澄んだ明るい淡いゴールドの色調。フレッシュフルーツや、甘美な熟した果実の繊細なアロマが立ち上ります。口に含むと感じられる、豊かな果実味としなやかな酸味が印象的。時間が経つとともに、柑橘類の香りや卓越したふくよかなアロマが漂います。フレッシュ感と芳醇さの調和が取れた味わいの1本です。
1811年にシャンパーニュ地方エペルネ市に創設された、ペリエ ジュエ。ピエール・ニコラ・マリー・ペリエ氏とその妻アデル・ジュエ氏によって、丁寧につくられた芸術的なシャンパーニュは、たちまち評判になりました。2代目シャルル・ペリエ氏の時代には、ブリュットやヴィンテージシャンパーニュを発売するなど、他社に先駆けたチャレンジを行い、その人気は不動のものになったのです。
1902年には、白いアネモネの花のボトルが誕生。3代目アンリ・ガリス氏が、アールヌーボーの巨匠エミール・ガレ氏にボトルデザインを依頼したものです。その後第一次世界大戦の混乱の中、長い眠りについていたそのボトルは、1964年に当時のセラーマスターであるアンドレ・パブレ氏によって発見。シャルドネを主体としたプレステージキュヴェ、ベル エポックとして復活を遂げました。
ヴィクトリア女王、ナポレオン三世といった王室や、グレース・ケリーをはじめとする世界中のセレブリティたちにも愛されてきたペリエ ジュエ。その200年以上の華々しい歴史をいまに受け継いできたのが、わずか8人のセラーマスター。2020年10月、27年の長きにわたり第7代セラーマスターを務め上げたエルヴェ・デシャンに代わり、第8代目として、セヴリーヌ・フレルソンが新たに就任。長い歴史の中で初となる女性のセラーマスターです。そうしてペリエ ジュエはまた、「革新をつくり続ける」という伝統を、未来につないでいくのです。