マルク・ペノ ラ デジレ[2018]
Marc Pesnot dF La Desiree18
タイプ | 白ワイン |
産地 | フランス/ロワール地方 |
品種 | ムロン・ド・ブルゴーニュ(ミュスカデ) 100% |
容量 | 750ml |
樹齢の高いムロン ド ブルゴーニュから造られるキュヴェ。甘さを感じる程のアロマと爽快さを感じるハーブのニュアンスが特徴です。明るい麦藁色でクリアな外観で、抜栓直後は、グレープフルーツの様な爽快な柑橘系のアロマが感じられますが、スワリングするとマンゴーやトロピカルフルーツの様な、熟れて凝縮したフルーツのニュアンスやエキゾチックな香りがグラスから溢れ出てきます。
味わいは、2018年らしく全体の味わいも甘みを感じさせるかの様に果実が非常に凝縮しており、口に含んでからも余韻が30秒以上続き、口の中で旨味が爆発します。果実がもたらす口福が、単純に幸せな気分にしてくれます。
前評判通り、暑かった2018年は熟度も高く、旨味も強いワインに仕上がっていますが、酸は幾分低めに感じられますので、フレッシュなうちに冷やし目にしてお飲みいただく事をオススメ致します。
2日目以降も不安定になることはなく、若干果実味がおとなしくなりますが、5日目まで安定した酒質で飲むことが出来ました。グラスワインや数日に分けての家飲みにも活躍しそうなクオリティです。
ロワール河の下流、ナントの街の周辺にはミュスカデの生産地域が広がります。この地で、底なしの情熱でワイン造りにあたるのがマルク ペノその人です。美味しいワイン造りこそが自分の夢と語るペノ氏は、時間も手間も惜しむことなく、全てをワイン造りに費やしています。
採算度外視でワイン造りにあたるという、そのあまりの情熱のためか、マルク ペノ氏は2007年12月に大変困難な状況に直面します。財務上の理由からドメーヌの運営継続が困難になったのです。全てのワインが出荷停止となり、ワイン造りを続けられるかも定かでない状況にありながら、ペノ氏はあくまで畑に出続けました。曇らない笑顔のまま毎日畑に出ては、収穫できるかもわからない、ワイン造りをできるかもわからない、そんなブドウの世話を続けたのです。
日本にもファンの多いマルク ペノのワインをこのまま失ってしまうのは、あまりにも残念でならないと考えた当社と現地フランスのパートナー、エノコネクション社は、ペノ氏の所有するワイナリー「ドメーヌ ド ラ セネシャリエール」の経営を引き継ぐことを決め、2008年8月には全ての登録・認可を終了し、正式に再スタートを切ることとなりました。
懸案だった問題も解決し、マルク ペノ氏は、よりいっそうの情熱をもってブドウの栽培やワイン造りにあたっています。