香月ワインズ Aya Topia(綾トピア)[2024]
KATSUKIwine Aya Topia24
| タイプ | 白ワイン |
| 産地 | 宮崎県/綾町/生産1,924本 |
| 品種 | ナイアガラ43%、ポートランド 30%、巨峰 27% |
| 容量 | 750ml |
2025年7月11日(金)販売開始!綾トピア2024
微かにグリーンを感じる淡いゴールドイエロー。香りの表面に柑橘、青芝のような淡いグリーンが、中核にカリンや洋梨の果実がある。杏仁豆腐のニュアンスや淡く酵母のような香りも感じられる。口に含むとまずカリンのような果実味が口腔全体にとろっと広がり、穏やかな酸が味わいを引き締める。ジャスミンなどの白い花、白い果肉のメロンのような淡い瓜科のニュアンスもあり、透明感のある果実の余韻が口の中に長く続く。果実が熟したことでナイアガラ独特の香りが減退した一方で果実感が充実し、巨峰のジューシーさ、味わいの上層を漂うポートランドの華やかさと相まって、バランスのとれた味わいに仕上がった。
南国らしい穏やかな酸と綺麗な果実味、そして微かに溶け込んでいる炭酸ガスの喉越しが心地よく、食中に最適なワイン。暑い夏に少し冷やし目で飲むと杯が進みます!
このワインは無濾過のため、瓶の底にオリが沈殿しています。立てた状態で冷やしてからお飲みください。
【Aya Topia(綾トピア)2024 ヴィンテージレポート】
ワイナリー横のブドウ畑で収穫した、ラブラスカ系品種の3種類をそれぞれ個別に仕込んだ。8月上旬に収穫したポートランドは、除梗し2日間の浸漬ののち、バスケットプレスで搾汁。8月中旬に収穫した巨峰は、手で除梗し、4日間のカーボニック・マセレーションののち、バスケットプレスで搾汁。8月下旬に収穫したナイアガラは、除梗し、バスケットプレスで搾汁。それぞれ野生酵母により約3週間の低温発酵を行い、発酵終了後、滓引きを経て全量をブレンド。ステンレスタンクで4か月間の熟成を経て、2025年1月に瓶詰。
平年より遅めの春一番であったが、3月中旬には萌芽を確認。新芽を食べに集まってくるサルハムシの捕獲作業とともに、ヴィンテージが始まる。4月はサルハムシの捕獲を続けながら、ブドウ栽培の準備の月。冬の間に収納していた雨除けビニルの張り作業を行うも雨が多く、晴天の日は3日しかなかった。3年目となる日向夏の発酵管理をしながらの4月となった。5月上旬にブドウの開花が始まり、芽欠き・誘引と畑での作業が続く。しかし先月に続き晴れ間が少ないことから異様な湿度が続き、うどん粉病の兆しがすでに表れる。サルハムシが落ち着いた頃に、ブドウの葉を食べるブドウスカシクロバの幼虫が大発生。
平年よりも1週間遅く6月1週目に梅雨入りしたものの、梅雨の期間としての雨量は平年並みであった。梅雨の晴れ間が少なく、特にヴィニフェラ種でうどんこ病が急激に拡大した。一方で、この時期は成育が早い品種から順番にべレーゾン(着色期)に突入する。このあたりからブドウの実を食べるブドウトリバの幼虫が姿を現し、粒単位で腐敗果を取り除く摘粒という作業が収穫まで続く。7月に入ってからは晴れが多く、最高気温は35℃を超える日が続く。恵みの雨とはよく言ったもので、気温が下がる雨の日が恋しくなる。梅雨は平年通り16日に明けた。春先の天候不良による病気は、7月からの晴れと高温が続いたことで拡大は収まった。
8月は3日から収穫をスタート。雨量ゼロの日が中旬まで続き、収穫の月としては最適であったが、春先のうどんこ病の蔓延が影響し、この年の収穫量は激減した。特にシャルドネのダメージが大きく、創業以来はじめて綾ブランの仕込みを断念。しかし、収穫直前の7月8月が好天に恵まれたことから、生き残った果実たちは十分に熟すことができた。幸いにも収穫期間中に台風の影響はなく、無事に収穫を終えることができた。
ちなみに、収穫後に宮崎へ上陸した台風10号の降雨量は一日で200ミリを超えた。2024年は春先の天候不良と多湿な日々が続いたことでヴィニフェラ種が壊滅的なダメージを受け、厳しい年となった。2024年の収穫を終えて、毎年のことながら天候の不安定さに苦戦を強いられているが、耐病性のある品種への入れ替えが収量安定へのカギだと痛感している。近年の気候変動に対して柔軟な対応を取りながら、来シーズンもベストを尽くしたい。
【滓(オリ)について】
ブドウ由来の成分が凝固・沈殿していますが品質上の問題はありません。ワインセラーや冷蔵庫などで寝かして保管いただくことができますが、抜栓する数日前から立てた状態で保管いただくことで、滓は瓶底に溜まります。なお、滓を混ぜる際は静かに撹拌ください。
【香月ワインズ】
香月ワインズは宮崎県綾町にある、小量生産の手造りナチュラルワインに力を入れる、小さなワイナリーです。香月克公(カツキ ヨシタダ)は、ニュージーランドとドイツで10年間ワイン醸造を学び、そこで経験した家族やコミュニティーを基本としたワイン造りを、地元宮崎県で挑戦すると決意し帰国しました。自ら宮崎の困難な気候に合うであろうワイン用ブドウ品種を選択し、個人で輸入を行いました。奇跡のリンゴで知られる木村秋則氏に感銘を受け、2013年に化学肥料、殺虫剤、除草剤を一切使わない持続可能なブドウ栽培を始めました。日本の食用ブドウ栽培のテクニックをヨーロッパのワイン用品種に適合させ、今までこの地域では不可能だと思われていたワイン用品種の無農薬栽培を行っています。







