リュック・ボエ トゥッティ・フルッティ[2021]
Luc Bauer Tutti Frutti21
タイプ | 白ワイン |
産地 | フランス/サヴォア地方 |
品種 | アルテス主体、シャルドネ、シャスラ |
容量 | 750ml |
畑に植わっている状態で買付け、自分たちで収穫したアルテス。サヴォアで最も古いアペラシオンセイセルに位置する東向き、粘土と中粒土壌。何と樹齢110年のぶどうを、サヴォアで最も力強いワインが出来るとされるテロワールの特徴を生かし醸造した。自社ぶどうで醸造したシャルドネとシャスラもブレンド。アンフォラ(器)で11か月発酵・熟成、FM実施。ノンフィルター、SO2も添加せず’22年7月に瓶詰め。
淡いイエローの色調。洋ナシの黄色果実風味。フレッシュな口当たりで、穏やかな味わい。黄色果実が口中に広がり、優しいミネラルの余韻が永く続く。手頃な価格ながら、長期熟成が期待できるポテンシャルあるワイン。
キュヴェ名は、イタリア語で「すべて果実」の意。果実だけで醸造され、SO2も一切添加してないことから命名。
ワインの味が分かるプロから絶大なる信頼を得ているリュック。そんな「リュック・ボエ」の魅力の秘密とは、一体何なのでしょうか?
»他に類を見ない急峻なサヴォアの山を表現する澄み切った味わい
»ジュール・ショヴェ直系の自然派
»マメなどない安定した味わい
云われてみれば当たり前の事なのですが、もしマメっていたらマメが取れるまで瓶熟させ、マメが取れるまでは決してリリースしないからです!何てことはないように聞こえますが、これを実践している自然派生産者は、実は意外と多くはないのです。
リュックは、栽培の仕事を請け負いながら2011年初めて自身のワインをリリースした。とはいえ、まだたった1.2haのぶどう畑を借りているに過ぎない。しかし、彼の活動はサヴォアの伝統を今に復活させる大きな一歩であることに間違いない。伝統白品種アルテス(ルーセット)は栽培にとても手間が掛り、晩熟で多産性赤品種のモンドゥーズは収量を40ha/hl以下に抑えないと良いワインができない。そんな難しい品種から、彼はこの地ならではのワイン造りに情熱を賭けている。
スキー最上級者にしか滑れないようなただでさえ急峻な斜面に、石灰岩の露出した山から転げ落ちてきた石がびっしりと2mも積もった畑。足元悪く、歩くだけでフラフラするのだ。そこに晴天時にはじりじりと照りつける太陽が35度もの暑さをもたらす。こんなところで畑仕事ができるとは到底思えない、、 その畑で、ビオ、ビオディナミを実践し、他にはない類稀な味わいのワインを造っている。いろいろ試験的なワインも造るなど、これからが楽しみな生産者の出現だ!
現在は新しい畑も手に入れ、耕作の請負仕事も辞め、トータルで3haの畑から自身のワイン造りに専念している。自然なワイン造りにとても研究熱心で、あの幻の醸造家ジャック・ネオポールとも親交があり2014年には何度も来て醸造を手伝いながらアドバイスをしてくれた。
インポーター資料より