ソイル セラピー VdF ホーリー グリ!#1 NV
Soil Therapy VdF Holy Gris ! #1 NV
タイプ | ペティアン(弱発泡性ロゼワイン) |
産地 | フランス/アルザス |
品種 | ピノノワール |
容量 | 750ml |
2020年より新規生産者としてご案内し、ご好評を頂きましたアルザスの若手生産者であるソイル セラピー。毎年新しいこと、新しいテロワールにチャレンジしている彼らから新しいキュヴェ、新しい区画のワインが到着です。
2つの産地、2つのヴィンテージのピノノワールをブレンドしたロゼペティアン。粘土石灰質土壌の2020vtピノノワール50%と砂岩土壌の2021vtピノノワールをステンレスタンクで1年熟成。なお、キュヴェ名はHoly Sh〇t !とGrisを使った言葉遊びから。
濁った淡いロゼ色の外観。ラズベリーや野生の苺の様な、小粒の赤い果実の香りに加え、赤い野の花の様な素朴なフローラルさがグラスに溢れます。味わいはドライで、甘さは殆ど感じませんが、まるで引っ掛かりを感じないほどスルスルと飲み進められる液体は正にナチュラルワイン!と言える味わいで、喉の渇きを癒し、元気を与えられる気持ちの良くなるフレッシュさ、活力の感じられるワインです。
口中でも弾けるフレッシュさが美しいワインで、屈託のない伸び伸びしたフレッシュな味わいが特徴的。ナチュラルワインの魅力が詰まった楽しさを感じられます。
「ソイルセラピー」
アルザスのナチュラルワイン中心地であるコルマール近郊で2017年よりワイン造りを始めた、いわゆる若手生産者ですが、彼らの経験は普通の若手生産者とは括れないものでした。ワインとは無縁な家庭に育ったオーナーのトマとパートナーのミードリー。トマはパリに生まれ、ワイン造りに進むと決心してからボルドー、エルミタージュ、モンペリエで栽培、醸造、販売の全てを学び、2011年からは数年オーストラリアで修行し、その後アルザスのドメーヌ オステルターグで2016年まで修行しました。
パートナーのミードリーは、ミュールーズで生まれ、10年間パリで国際的なビジネスの勉強と仕事をしていましたが、家族の元へ戻ることを決意し、アルザスで栽培と醸造を学びました。この数年間はマルク クレイデン ヴァイスで修行をし、2017年からトマと共にソイル セラピーを設立。若い彼らが自らの望むワインを継続して造るために採用したのは、ミクロネゴスというスタイル。アルザスはブルゴーニュ、シャンパーニュと並び、畑が非常に高額で売りに出にくい地域。望む畑が手に入らないのであればと、望むブドウを購入するスタイルでワイン造りを始める事にしました。勿論、自らが納得し厳選した生産者からブドウを購入し、区画や収穫日を選び、栽培や収穫を自ら行っています。更に彼らは自由な考えのワインを少しづつ広げていきたいという考えから、毎年少なくとも1つの新しいキュヴェ(テロワール)を生産するようにしています。
トマがワイン造りで最も大切にしているのは、各キュヴェにリューディーの個性を明確に表現させる事と、忘れ去られてしまった目立たないリューディーにもスポットを当てること。その為、特に注目されがちなグランクリュではなく、アルザス南部の美しい丘陵地帯にある個性的なリューディーに焦点を当てました。最大の目的は、グランクリュだけでなく、地味だけれども素晴らしいポテンシャルを持つ畑の認知度向上と復興に貢献し、生産者とソムリエの間で、アルザスの偉大なテロワールの豊かさと質的な可能性についての認識を高めることだそうです。
彼らのワインはシュレールやビネールが切り拓いてきたナチュラルワインの自由な考え、自由なワインに、アルザスワインが本来持つトラディショナルな部分をMIXしたアルザスワインの新しいスタイル。新時代の芽吹きを感じられる生産者です。
《ラベルについて》
彼らの(特徴的な)ラベルに表現されている作品は、オーレリアン・ガブリエル・コーエンによるもので、Représentation d'un geste symbiotique (共生のジェスチャーの表現)と名付けられています。人間が植物、発酵、熟成と言う、いわば錬金術を通して様々な自然の要因を明らかにする過程と、テロワールの概念を象徴的に捉え、表現したものです。