ピーチーキャニオン ワイナリー インクレディブル・レッド[2019]
Peachy Canyon Incredible Red Zinfandel Paso Robles19
タイプ | 赤ワイン |
産地 | アメリカ/カリフォルニア/パソ・ロブレス |
品種 | ジンファンデル75%、プティ・シラー13%、アリカンテ・ブシェ9%、クーノワーズ3% |
容量 | 750ml |
赤や黒系の果実と複雑なスパイスの詰まった魅力的なアロマを持つジンファンデルブレンド。口に含むと、タルトチェリー、ラズベリー、ストロベリーのフレーバーがはじけるように広がる。
2019年の最大の特徴は、大半が自社畑で栽培されたブドウを使用していることです。インクレディブル・レッドに使用されるすべてのブドウは、丁寧に除梗され、ステンレスタンクで発酵されました。数日間の澱引きの後、フレンチ、ハンガリー、アメリカンオークの新樽と古樽に移されマロラクティック発酵を進めます。二次発酵が終わると、これらのワインは品種ごとに別々のロットで2021年5月まで熟成させ、最終的なブレンドを行い、19年ヴィンテージの完成です。数年ぶりにパソ・ロブレスのブドウを中心に造り上げたインクレディブル・レッドは、大きな誇りをもって送り出せる素晴らしい出来です。
パソ・ロブレスの西側にあるピーチーキャニオンは、1988年にダグ&ナンシー・ベケット夫妻が立ち上げた家族経営のワイナリーで、パソ・ロブレスに最初に出来た10のワイナリーの一つに数えられています。テロワールを重視し献身的なワイン作りの姿勢が評価され、多数の受賞歴を誇り、模範的なジンファンデルを武器に、パソ・ロブレスをカリフォルニアの重要なワイン産地の一つへと押し上げました。
現在ワイナリーを引き継いだ2代目のジョシュ&ジェイク・ベケット兄弟は、ブドウ畑で両親の背中を見て育ちました。長年のワインビジネスに携わる中で、彼らは少し変わったアイデアでマーケットに可能性を見出しました。2004年に兄弟はピーチーキャニオンを離れ、クロニックセラーズを立ち上げ、独自のワインを作り始めます。ワインの質と巧みなマーケティング力でワイナリーを年産17,000ケースの規模へと成長させ、2019年にワイナリーエクスチェンジ社へ会社を完全売却。その後ピーチーキャニオンに戻り、正式にワイナリ―の経営を引き継ぎました。
これまでピーチーキャニオンはジンファンデルにより評判を築いてきましたが、現在栽培中のブドウは、ローヌとボルドー品種が40%を占めています。ジョシュとジェイクは最近また新しいヴィンヤードを手に入れました。ベケット・ファミリーは現在パソ・ロブレスの西寄り、海側に、102エーカーの自社畑を所有しています。全ての自社畑は、ウィロウ・クリーク、 アデレーダ、 テンプルトン・ギャップの3つのサブAVAの内にあります。パソ・ロブレスの老舗ワイナリーとして、これらの素晴らしいAVAのテロワールを最大限表現するため、2019年ヴィンテージより生産するすべてのワインをエステート・ワイン、自社畑で収穫されたブドウのみ使うワインとしました。