2019年は10回目のParker Point 100P
パーカーはハーランに1994年、97年、2001年、2002年、2007年、2013年、2015年、2016年、2018年(暫定)、2019年と10回100ポイントをつけています。世界にあまたあるワインの最高峰。

2019年ヴィンテージについて：
1月から4月の4か月間に760㎜近い雨が降り、土壌に十分な水分量を蓄えていたのでブドウ樹は生き生きとしていた。降雨が続き剪定できる期間が限られており戦略的に作業を進める必要があったが、前年のブドウ樹の旺盛な成長を踏まえて注意深く剪定し、芽の数を平均的な量に調整させた。開花期の天候に恵まれ、夏の初めは暖かく乾燥した気候となり、樹勢をうまく管理して果実の成長に集中させることができた。収穫は9月12日から10月11日に土壌の違いによるブドウの成長度合いをよく見て、収穫の間隔を細かく区切って行われた。
手摘み後に、丁寧に選果、徐梗し、ステンレスタンクとオークの発酵槽を併用して発酵後、仏産新樽(ミディアム・トースト)で20から25ヶ月間熟成させる。黒系果実、畑を取り囲む森、月桂樹、野生のミント、土壌のニュアンスなどが複雑に絡み合ったアロマ。その複雑なアロマとテクスチャーが調和し、完璧で安定的なバランスを保っている。黒系果実の豊潤な味わいと新鮮で生き生きとした酸があり、タンニンは細かく織り込まれており、突出しすぎることはない。流れるような継ぎ目のない滑らかさが途方もなく長いフィニッシュへと誘う。ハーラン・エステートは偉大なクラシック・ブレンドと評され、深みある美しい色、際立つ凝縮感、複雑さ、味わい深さと洗練されたタンニン、エステートのユニークな特徴を存分にあらわした官能的な長い後味を持ち、今飲むと瑞々しさと新鮮さが魅力的だが、非常に長い寿命をもつワイン。ハーランが目指すワインとは人と自然が造りだす“芸術”である。ラベルには寓話のエピソードを描写した絵柄を使用。
試作1987年より。公式ファースト・ヴィンテージ1990年。その販売は1996年より開始。
2019年ヴィンテージ　Parker Point 100 The Wine Advocate　End of March 2023，by Joe Czerwinski